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藤原志保 -ORIGAMI-  

2020.10.5 [Mon] - 24 [Sat]             

時を織りなすもの序文_山﨑 均

墨と和紙と水の間で生じる現象は尽きない興味を覚える。
子供の頃から書を学び26歳で水墨画の師匠、松本奉山に師事し4~5年墨と和紙の基本を学びました。
約40年前、山口県の秋吉台に取材旅行時、台風に遭遇し地平線すれすれに垂れ込める暗雲を目にした時、「私が表現したいのはこれだ!!」急いで神戸の画室に帰り暗雲を描きました。勢い余って紙が破れてしまった。その時思った、この破れも墨と和紙の間で生じる現象だ!それから墨と和紙と水の間での現象実験を重ね作品として発表してゆきました。平面、レリーフ、立体、空間造形へと展開してきました。
今回は、折りたたむことで表現できる実験作品を-ORIGAMI-と題して発表いたします。折り紙と浸透、時の痕跡作品です。
東洋独自の素材、墨と和紙の表現の可能性に、そして、芸術の神髄に触れることができ、表現できればと日々精進してゆきたい。それが墨と和紙を手掛けた私の使命だと思っております。

新型コロナウイルス、体温を超える異常な気温、人類がこの地球に生きるのが困難な状況で芸術がどれほど心癒され、生きる気力を生み出してくれるか、食物と同じように無くてはならない存在でしょう。

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藤原志保/SUIBOKU

2022.9.12[Mon]-10.1[Sta]​

「彼女が東洋的な墨や紙に固執するのは、水墨画家として出発したことのほかに、特殊に徹することが真の普遍性への道であると信じるからである」

「そのような墨と紙の様々なウ”ァリエーションによる作品は単なる絵画でもなく彫刻でも工芸でもなく、それらを総合した全く新しいオブジェである」

「『こと』の表現よりも『もの』の形成を重んじるという即物性が強い」

美術評論家、故、木村重信先生が、2013年神戸での個展時、カタログに「触覚による即物性」と題して、ご執筆いただいたテキストの一部です。

私は、東洋独自の素材、墨と和紙で表現できる可能性に取り組んでおり、その作品に、作家の魂、思想が宿ることを願っております。

今回、福住画廊での個展に、福住様が、2018年「丹波篠山まちなみアートフェスティバル」に出品の醤油蔵天井梁から吊るした円筒形の作品写真をご覧になり、あのような作品をと所望され、会場空間に吊るす作品(新作、三角の均衡)を・・・うまく収まるか楽しみにしております。

                                                                                     

© 2020 GALLERY FUKUZUMI

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