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宮﨑豊治 / Toyoharu Miyazaki
生まれ育った街はここから北北東の方角にある。 家族や友人とちと過ごした時間や空間、町並み、低い山、ゆるく流れる川。 記憶は身勝手で次第に曖昧になる。 ゆらゆらと沈殿していくそれらの記憶は、 私の足元に「眼下の庭」として広がっている。
私は今、眼下の庭にいる。 坂を下る。角を曲る。懐かしい場所に向かう。 時に過去の私とすれ違う。後を追って歩くこともある。 眼下の庭は私の脳内にあるイメージの町である。
私のタイムスリップは続いている。
宮﨑豊治
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